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採用面接のアイスブレイクって何をしたら良いの?

採用面接のアイスブレイクって何をしたら良いの?

採用面接におけるアイスブレイクの重要性

~なぜ、アイスブレイクを行う必要があるのか?~

人材採用の最大の目的は自社が求める人材の獲得です。この目的を達成するために、採用面接では求職者が自社の求める人材がどうかを見極める必要があります。そのため面接では、求職者からより多くの情報を聞き出して、収集する必要があります。

ただ、採用面接では当然ながら求職者は緊張しています。「どうしてもこの会社に入りたい」「内定をはやくもらいたい」と意気込む中では、平常の心理状態でいる方が無理な話で、当然といえば当然です。また、自分の答え次第で、採用が決まってしまうという状況であるので、プレッシャーも感じ、会話も慎重になってしまうでしょう。そんな求職者の心理状態を面接官は理解をすべきですが、そうは言っても、あまりに緊張していては、求職者の素養や本来スキルなどを聞く出すことが困難になります。これでは、あきらかにコミュニケーション不足が生じ、企業側も、正しく求職者を見極めることが困難になります。結局は双方がより良い結果を得ることができなくなってしまいます。

面接では面接官と求職者、お互いがなるべく緊張せずに本音に近い話しができる場を作る必要があります。そこで、重要になってくるのがアイスブレイクです。初対面同士の面接官と求職者が、お互いの緊張をほぐすために、コミュニケーションを取りやすくする雰囲気を作り出すことがアイスブレイクで、まずは、履歴書や職務経歴書に記載されている内容から、答えやすい簡単な質問をしてみましょう。

アイスブレイクのネタと注意点

ただ、アイスブレイクの必要性を十分に理解していたとしても、具体的にどんな話題を話せばいいのかと悩んでいる面接官もいるでしょう。
面接の現場では、求職者だけではく、面接かも初対面の相手にある程度は緊張しているので、アドリブでうまくこなすというのも、なかなか難しいはずです。
そこで活用したいのが、求職者が気軽に答えて話せるネタとなる「木戸に立ちかけし衣食住」です。

木=気候

戸=道楽(趣味)

に=ニュース

立=旅

ち=知人

か=家庭

け=健康

し=仕事

衣=衣類

食=食べ物

住=住まい

面接日の気候について「今日は暑いですね」などと話しかけ、さらに当日に食べたものについて「この辺で食事を召し上がったのですか?」などと話を振ってみましょう。どんなに緊張している求職者でも肩肘張らずに答えやすい質問であるはずです。
他にも「最近はまっていることはありますか?」などと、趣味について質問をしてみれば、緊張している求職者も話しやすいですし、コミュニケーションも取りやすくなるでしょう。旅などの話題も話しやすいはずです。求職者の思わぬ一面を知るきっかけになる効果もあるかもしれません。
これらの話題から緊張が解けていけば、面接でより求職者の本音に近い話を聞き出すことができるでしょう。

ただ、アイスブレイクで便利な「木戸に立ちかけし衣食住」ですが、ネタの中には、採用面接において、注意すべきものもあります。それは「知人」「家庭」「健康」についての話題です。これらの内容は採用面接において、聞いてはいけないNG質問になっていることが多いためで、避けるべきでしょう。本人に責任のない事柄や本来自由であるべきものに関する質問は、就職差別につながる場合があるので、注意が必要であることをあらためて理解しましょう。

アイスブレイクの目的は求職者の緊張を解すことです。そのための手段の1つとして、紹介した「木戸に立ちかけし衣食住」ですので、目的に沿っていて、採用面接時のNG質問に当たらないものでなければ、それ以外のテーマでも当然、問題ありません。求職者に話しやすい場を提供することは間違いなく採用活動を成功に導くことになるので、面接官はアイスブレイクを有効に活用して、採用活動を成功させましょう。

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この記事の監修・筆者

大園 羅文
大園 羅文(株)新経営サービス コンサルタント
「採用・定着コンサルタント」として、中堅・中小企業を対象とした人材採用支援(新卒・中途)、若手人材の定着・即戦力化支援、人事制度の構築・運用支援に従事。 特に、『採用・定着力の強化』を得意テーマとしており、中小企業独自の問題に対する支援を通じて、“若手社員が辞めない・成長する組織づくり”をテーマに掲げている。
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