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学生はなぜ「選考辞退」「内定辞退」をするのか? ~学生のホンネから読み解く、選考・内定辞退のポイント~

学生はなぜ「選考辞退」「内定辞退」をするのか? ~学生のホンネから読み解く、選考・内定辞退のポイント~

学生はなぜ「選考辞退」「内定辞退」をするのか?

学生が就職活動において、選考や内定を辞退する理由はいくつか考えられます。
採用する側としては、条件面での「給料などの待遇に不満がある」などや、そもそも業種や職種そのものに興味が持てなく、「他の仕事を希望している」などの理由を想像するかもしれません。

しかし、様々なデータをもとに辞退する理由を考察してみると、実は「なんとなく合わなそうだから」と感じたことが原因になる事例が多いといいます。具体的に辞退をする学生からは「会社の価値観や風土が合わなそう」「社員の雰囲気が合わなそう」「思っていた仕事とは違いそう」「働くイメージが持てない」という声が挙がるそうです。つまり、辞退をする多くの学生は、何か明確な理由があって選考・内定辞退を決断しているのではなく、非常に曖昧な理由で辞退をするのです。

なぜ、このようなことが起こるかと言えば、面接官が、求職者の知りたい情報や自社の魅力・強みといった伝えるべき情報を、学生が理解できるレベルで明確に伝えきれていないこと、つまり「会社側と求職者のコミュニケーション不足」が原因でしょう。

学生はなぜ「内定承諾」をするのか?

一方で逆に「学生はなぜ内定承諾をするのか?」ということを、いくつかの調査データをもとに調べると、「面接官/社員の対応」「社員との交流機会」をきっかけに、会社に前向きなイメージを持ったことが大きいようです。この場合、求職者からは「面接官の対応が誠実であった」「多くの社員から話を聞けた」「面接を通じて、その人と一緒に働きたいと思えた」「社風や社員の人柄が良く分かり、働くイメージができた」という声が挙がります。
つまり、多くの学生は「人」に魅了されて入社を決意していることが分かります。

社会人経験のない学生は、「どんな仕事をするか」ということ以上に、「誰と働くのか?」を重要視する傾向にあります。
そこで、そんな現代の学生たちに、快く内定を受け入れてもらうために必要なことを確認します。

学生のホンネから読み解く、選考・内定辞退のポイント

①面接官の教育を行う

多くの学生たちの判断の基準が「人」であるので、まずとても重要になるのは、最初に関係を持つ“面接官”そのものです。
面接官が適切な見極め・動機づけを行えるよう、面接官研修・トレーニング等を通じて、面接官の力量アップを図ることがとても重要です。あらためて面接官の教育を積極的に行うように心がけましょう。

②選考中に出来る限り多くの社員との接点を設ける

さらに選考中に、学生において最も重要な判断基準である「人」に関する魅力をアピールするためにも、選考中に座談会や会社見学会などのイベントをできるだけ盛り込みましょう。
これで求職者が出来る限り多くの社員との接点を設けられることができます。意図的に社員との交流機会を設け、積極的にコミュニケーションをとることは、学生との信頼感の醸成につながるはずです。

③学生一人一人に寄り添い、全社的な取り組みとして採用活動を行う

また、学生一人一人に寄り添うためには、全社的な取り組みとして、採用活動を行っていくことが重要です。
選考中に座談会や会社見学会などのイベントを行うことは、人事部だけでできることではありません。人事部以外の社員の協力がなければ、成功させることは不可能です。よって求める人材の採用に向け、社員同士が密に連携を図りながら、採用活動を推進することが重要になります。

また、学生ひとりひとりの想いや悩みに寄り添い、可能な限りの個別フォローを行うことも、新卒採用を成功させるポイントになるでしょう。
社会人として新たなスタートを切ろうとしている多くの学生は様々な不安を抱えるはずです。そんな学生たちに積極的に寄り添い、コミュニケーションをとれば、学生側の「なんとなく合わなそうだから」などの曖昧な不安を和らげることができるはずです。また、学生に寄り添って培った信頼関係は入社後も、会社の成長に役立っていくはずです。

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この記事の監修・筆者

大園 羅文
大園 羅文(株)新経営サービス コンサルタント
「採用・定着コンサルタント」として、中堅・中小企業を対象とした人材採用支援(新卒・中途)、若手人材の定着・即戦力化支援、人事制度の構築・運用支援に従事。 特に、『採用・定着力の強化』を得意テーマとしており、中小企業独自の問題に対する支援を通じて、“若手社員が辞めない・成長する組織づくり”をテーマに掲げている。
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