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SNSで話題!面白い採用面接事例

SNSで話題!面白い採用面接事例

ユニークで面白い採用面接を行うメリット

最大のメリットは、「通常の面接では獲得できない優秀な人材を採用できる」こと

採用面接は、「採用の可否が決まる場」という点で、企業と求職者にとって重要な機会と言えます。
しかし、昨今の売り手市場によって採用面接への応募数が減少傾向にあることから、採用面接における母集団形成不足に課題がある企業も多いのではないでしょうか。

そんな中、採用面接における母集団形成に向けて、近年ユニークな面接手法を取り入れている企業が増えています。ユニークで面白い採用面接をSNSや採用サイト等で告知することで、採用面接手法を契機に自社を認知させ、母集団の形成に繋げているのです。

企業がユニークで面白い採用面接を企画・実施することで、

  • 自社の認知度向上
  • 採用面接における母集団の増加
  • 採用のミスマッチ防止

などを実現でき、通常の採用面接では獲得できない優秀な人材の採用や早期離職率の低減が期待できます。

また、ユニークな採用面接がインターネットやSNS上で話題となることで採用ブランディング力が強化され、次年度以降の採用活動においても高い効果を発揮することができ、採用コストの削減につながります。

求職者のスキルを活かした面白い採用面接事例

社員との「麻雀対決」で選考を行うIT企業A社

社員やプロとの対戦を採用面接の1つとすることで、企業の認知度向上と優秀な人材の採用を実現!

IT企業のA社では、2017年から採用面接のパターンの1つとして「麻雀採用」を取り入れています。

「麻雀採用」では、企業や麻雀のプロと学生で麻雀の点数を競い合ったり、懇親会・表彰式で麻雀について語り合える場を設けるなど、一種のイベントのような採用面接が行われています。また、このイベントで上位に入賞した学生には、選考過程を飛ばして最終面接を受ける権利を得ることができます。

A社と同じように、B社でも「頭脳スポーツともいわれる麻雀に必要なスキルは、ビジネスに通じるものがある」という独自の考えのもと、「麻雀採用」を行っています。
結果、このユニークな採用面接が様々なメディアに取り上げられ、企業の認知度向上や麻雀好きの優秀な人材からの応募の増加、そして採用に繋がっています。

IT企業であるA社と麻雀には深い関係性はありませんが、イベントを通じて麻雀に必要な「駆け引き」や「決断力」「マネジメント力」を見極めることができ、ユニークながらも効果的な採用面接となっています。

求職者の過去の経験や実績を活かした面白い採用面接事例

留年した人材にスポットを当てた採用面接を行う広告企業C社

留年をポジティブに捉え、他社が積極的には採用しない「留年している優秀な人材」という隠れた人材を採用する

「留年している」と聞くと、ネガティブなイメージを持つ企業も多いのではないでしょうか。しかし、B社では敢えて留年している学生をメインターゲットとした「留年採用」を取り入れ、優秀な人材の獲得を実現しています。

B社がターゲットとしているのは、成績不良により留年している学生ではなく、海外への長期留学、起業経験、学問研究などを理由に自らの意思で留年を選択した学生です。B社では、「留年は“やりきった人”が多い」という独自の考えを持っており、留年を“オリジナリティ”として捉えています。

また、「回り道をしてでも挑戦し、何かを夢中になってやり遂げた結果としての留年であれば、それはじぶんだけの魅力になり、武器へと変わっている可能性が高い」として、留年採用を積極的に活用しています。多くの企業が「留年している学生は、事情を問わず不合格、またはマイナス評価」としているため、B社の「留年採用」は他社と差別化が図りやすく、優秀な人材の囲い込みを行うことができています。

昨今の売り手市場により新卒採用が困難化している中、このB社の取り組みは新しい層の人材を採用したいと考えている企業にとってヒントとなるユニークな採用面接ではないでしょうか。

求職者とのマッチング度に重点を置いた面白い採用面接事例

学生から指名を受けた社員が面接を行う広告企業D社

社風や社員の人柄を存分に伝えることで、入社後のミスマッチ防止を実現する“逆指名型”のユニークな採用面接事例

D社では、学生が「この人と働いてみたい!」と感じる社員を指名し、そのまま選考を受けることができる「相棒採用」というユニークな採用面接を取り入れています。
「相棒採用」は以下の流れで行われています。

  • 相棒候補となる社員が採用サイト上に登場し、社員はインスタグラムのアカウントを持ち、情報発信を行う(プライベート面も含む)
  • 応募する学生は「この人と働きたい!」と思う社員を探して指名し、指名を受けた社員が学生の一次面接を行う
  • 一次選考を通過すると、面接を担当した社員が学生に対して面接のフィードバックを行う

この採用面接を取り入れた背景として、広報から面接までを同じ社員が一気通貫で行うことで学生と良好な関係性を構築し、また、長い時間を掛けて相互理解を深めることで、採用のミスマッチ防止を図ることが挙げられます。

D社では、自社の魅力を「人材」であると考えており、「相棒採用」を通じて、社員が前面に立った情報発信を行うことで学生に自社のリアルな姿を知ってもらい、それを魅力と感じた学生を採用する、といった「マッチング重視」の採用面接を行っています。

以上のように、企業と学生の相互理解の場を多く設けることで、採用のミスマッチを防止できるだけでなく入社後の早期離職率の低下も期待できるため、採用コスト・教育コストの削減につながります。

社員の協力が必要不可欠であるため、マンパワーが掛かる事例ではありますが、中長期的な目線で見ると、非常に効果的な事例と言えるのではないでしょうか。

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この記事の監修・筆者

大園 羅文
大園 羅文(株)新経営サービス コンサルタント
「採用・定着コンサルタント」として、中堅・中小企業を対象とした人材採用支援(新卒・中途)、若手人材の定着・即戦力化支援、人事制度の構築・運用支援に従事。 特に、『採用・定着力の強化』を得意テーマとしており、中小企業独自の問題に対する支援を通じて、“若手社員が辞めない・成長する組織づくり”をテーマに掲げている。
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