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Z世代の特徴と採用ポイント

Z世代の特徴と採用ポイント

昨今、テレビやニュース等でも多用されている「Z世代」という世代区分。Z世代に厳密な定義はありませんが、一般的には1990年代後半から2000年代に生まれた世代を指しています。つまり、現在および今後数年間の新卒・中途の採用ターゲットとなる世代の人々です。
今回は、そんなZ世代の人々が持つ特徴と採用のポイントについて解説します。

Z世代とは?

Z世代とは、アメリカで使われている世代区分の名称のことで、「ジェネレーションZ」や日本では「デジタルネイティブ世代」と呼ばれることもあります。
Z世代の語源はアメリカにあり、下記のような世代を区別する呼び方が一般化しています。

  • X世代:1960~1974年生   ベビーブーマー・団魂ジュニア世代 
  • Y世代:1975~1990年代前半 就職就職氷河期・ミレニアム世代
  • Z世代:1990年代後半以降  ソーシャルネイティブ世代・デジタルネイティブ世代

Z世代の主な特徴

あくまで世代の特徴ではありますが、人材採用という観点から捉えると、Z世代の人々には以下のような特徴があると言われています。

「会社の安定性」よりも「自身が安定して成長していくこと」の志向が強い

株式会社リクルートの調査によると、学生が就職先を確定する際に最も決め手となった要素は「自らの成長が期待できる」ということだったそうです。
(※引用:株式会社リクルート「就職プロセス調査 (2022年卒)」(https://shushokumirai.recruit.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/naitei_22s-20211214.pdf)

この傾向は、Z世代が幼少期に不景気やリーマンショック等を経験していることが背景にあると考えられます。つまり、幼少期を将来が見通しづらく、先行き不透明な時代を過ごしてきたため、「会社が安定していることよりも、自らが成長し続けることで市場価値を高めることが、自身の安定的な生活に繋がる」という新たな安定の考えを持っているのです。

モチベーションの源泉は「承認」と「貢献」

Z世代は、現代の多様化した社会で生まれ育っているため、競争よりも周囲との調和を好む傾向にあると言われています。
また、「皆違って皆良い」という考えから、「ナンバー1」より「オンリー1」を目指す傾向が強いという特徴があります。
一方で、オンリー1を目指す際の様々な取り組みについては、その判断基準や自己選択の正当性が担保できないため、周囲からの承認を重視するというのも特徴です。

Z世代を採用するためのポイント

会社の安定性アピール以上に、仕事の楽しさや意義を訴求する

Z世代は、先行き不透明なものを嫌がる傾向が強いため、実施目的や手順、ゴールイメージが明確でないと行動を起こしません。捉え方を変えると、仕事の目的や意義(社会貢献性)、やりがいを感じてもらえると、積極的に行動を起こすようになるとも取れます。

そのため、インターンシップや採用面接の場においても、単なる内容説明だけでなく、事例を交えながら1つ1つの内容に具体性を持たせることがポイントです。

「集団対応」よりも「個別対応」を意識し、「褒めて伸ばす」に注力する

先述の通り、Z世代の多くは承認欲求が強い傾向にあります。また、先行き不透明な時代で生まれ育っているため、自身の将来について考えることが苦手な傾向にあります。

そのため、できる限る個別対応を意識しながら、今までの本人の取り組みを承認した上で、今後の人生についてサポートをしてあげるという姿勢で採用活動を行うことが大事でしょう。
例えば、採用面接の際においても、その人の過去の取り組みや頑張ったことについて、承認をした上で、今後の成長課題についてフィードバックを行ったり、自社に入社した後の成長環境やキャリアイメージについて具体的に説明することが、Z世代を動機づけするためには有効です。

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この記事の監修・筆者

大園 羅文
大園 羅文(株)新経営サービス コンサルタント
「採用・定着コンサルタント」として、中堅・中小企業を対象とした人材採用支援(新卒・中途)、若手人材の定着・即戦力化支援、人事制度の構築・運用支援に従事。 特に、『採用・定着力の強化』を得意テーマとしており、中小企業独自の問題に対する支援を通じて、“若手社員が辞めない・成長する組織づくり”をテーマに掲げている。
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