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インターンシップで本当に伝えるべき魅力とは?

インターンシップで本当に伝えるべき魅力とは?

インターンシップに参加する学生は年々増加しており、学生におけるインターンシップの位置づけは、今や「就職先を見つけるための手段」と言っても過言ではありません。

しかし、多くの学生が複数社のインターンシップに参加している昨今、企業を見る目が肥えている学生が増加していることで、内容によってはインターンシップへの参加を通じて、逆に就職意欲を低下させてしまうケースも発生しています。

今回は、企業がインターンシップを行う上で、本当に伝えるべき魅力を検討する際のポイントについて解説します。

インターンシップで本当に伝えるべき魅力を検討する際のポイント

自社における様々な魅力・強みの中から、インターンシップを通じて訴求したい内容とは何か?それを検討する際のポイントは、「我が社が学生に知ってほしいこと」と「学生が実際に知っている・思っていること」とのGAPを基に自社の魅力・強みを選定する、ということです。

例えば、サッカーのルールを知らない、試合などを見たことがない人に、サッカーの話をする場合、いくら日本代表の戦術やサッカー選手の話をしても、具体的な話をしてもイメージができず、サッカーの魅力・強みは伝わりません。
これと同じように、学生に自社の魅力・強みを理解してほしいのなら、相手の現状の理解度やイメージに応じて話を進めることが重要なのです。

下図のスライドは、とあるカード会社でインターンシップを企画した際の検討資料を抜粋したものです。

例えば、この企業が伝えたい・学生に理解してほしい内容としては、「将来性・独自性のある業界・企業である」ということでした。

一方で、学生が持つ業界や自社へのイメージを考えてみると、そもそもカード会社のビジネスモデルや仕事内容が分からないのでは?と気づき、このギャップを埋めるためのインターンシップとして、より具体的な業務体験をさせるような内容ではなく、まずは業界理解を促進させた上で、カード事業について楽しく学べるワークを通じて興味を持ってもらうための内容を実施することになり、結果として「30代女性向けの新しいカード企画」を行うインターンシップを実施しました。

これは見事に成功し、多くの学生が参加する人気のインターンシップとなったのです。

以上のように、学生の理解度や業界・企業に対するイメージを踏まえて、自社が訴求すべき魅力・強みを選定することで、より学生目線でのインターンシップを設計することが重要です。

上記は、インターンシップを検討する際、多くの企業が見落としがちな観点です。
ぜひ、インターンシップを見直される際の観点として取り入れてみてください。

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この記事の監修・筆者

大園 羅文
大園 羅文(株)新経営サービス コンサルタント
「採用・定着コンサルタント」として、中堅・中小企業を対象とした人材採用支援(新卒・中途)、若手人材の定着・即戦力化支援、人事制度の構築・運用支援に従事。 特に、『採用・定着力の強化』を得意テーマとしており、中小企業独自の問題に対する支援を通じて、“若手社員が辞めない・成長する組織づくり”をテーマに掲げている。
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