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【すぐ使える!】人材獲得につながる3つの採用戦略フレームワークと活用メリット

【すぐ使える!】人材獲得につながる3つの採用戦略フレームワークと活用メリット

2023年01月06日 (更新日:2023年04月13日)

近年の採用市場は、「採用活動のオンライン化」「採用手法の多様化」「採用活動の早期化」など、年々大きな変化が起きています。
そこで、改めて自社の採用戦略を見直し、時流に沿った採用活動にブラッシュアップしようと考える企業が増加しています。

今回は、新たな採用戦略を策定する際に使える3つのフレームワークと活用メリットを解説します。

採用戦略とフレームワークとは?

フレームワークとは「枠組み」や「骨組み」という意味があり、マーケティング戦略や企業の戦略を考える際の有効な手法として知られています。フレームワークという決められた枠組みの中を活用することで、課題の明確化や解決手法等について、無駄や漏れを省き効率的に検討することができます。

また、採用戦略とは、中長期的な視点から企業の将来を担う人材とは何か、そしてそれをどのように獲得するかを考えることです(≒勝ちパターン)。売り手市場の進行に加え、採用のオンライン化等の採用市場の変化が激化した昨今では、様々な要因を分析し判断する、複雑な思考が必要とされるようになったため、採用戦略の立案が求められています。

なお、弊社の考える採用戦略とは、求める人材の獲得に向けた今後の採用課題と取り組みの具体化を通じて、「いつ」「誰が」「何を」「どのような手段で」採用活動を展開していくのかを見える化したものを「採用戦略」と定義しています。

採用戦略にフレームワークを活用する3つのメリット

採用戦略策定時にフレームワークを活用するメリットとして、以下が挙げられます。

①無駄のない、効率的・効果的な採用活動が推進できる

求める人材を採用するための勝ちパターンを確立することで、無駄のない採用活動が実現でき、様々なタスクがある中でも「求める人材の採用」という目標を見失わずに活動することができます。

②自社の強み、弱みなどを客観的に知ることができる

自社の強み、弱みなど、客観的評価としてとらえることができ、同時に、求職者の立場で考えることで、求める人材にアピールできる採用施策を打ちやすくなります。

③採用力の強化につながる

様々な分析を行ったうえで採用活動の方針を立案(P)し、それに沿った採用活動を推進でき(D)、またそれに対する効果検証を行い(C)、改善策を立案・実行(A)することで、採用力が強化できます。

【図解で分かる!】代表的な3つのフレームワーク

①「3C分析」

3C分析とは、「顧客(求める人材)・市場」「競合」「自社」の3つの要素から分析を行い、自社の優位性を構築するために必要な市場環境を把握する際に役立つフレームワークです。これを人材採用に置き換えると、以下の通りとなります。

  • <顧客・市場>
     求める人材が就職先に求める条件(待遇・働き方等)、求職者の動向
  • <競合>
     競合他社の採用活動、訴求している魅力・強み
  • <自社>
     顧客/市場・競合を踏まえた、求職者に訴求すべき魅力・強み

以上の通り、求める人材や競合他社の動向を踏まえて、自社がとるべき戦略や他社との差別化を図れる魅力・強みについて検討する際に活用します。

②「4C分析」

4C分析とは、「Customer Value(顧客にとっての価値)」「Cost(顧客の負担)」「Convenience(顧客にとっての利便性)」「Communication(顧客とのコミュニケーション)」の4つの頭文字を取った、顧客側の視点で戦略を考える際に用いられる代表的なフレームワークです。これを人材採用に置き換えると、以下の通りとなります。

  • <Customer Value(価値)>
     求職者が入社することで得られるメリット(仕事のやりがい・待遇・福利厚生等)
  • <Cost(負担)>
     求職者から見た入社した場合のリスク・懸念点(給与・仕事・働き方・通勤時間等)
  • <Convenience(利便性)>
     自社への応募・日程調整・連絡のしやすさ(レスポンス・柔軟な対応・アクセス良好)
  • <Communication(コミュニケーション)>
     コミュニケーションの取りやすさ(オンライン対応・心理的安全性)

③「SWOT分析」

SWOT分析とは、自社の「Strength (強み)」「Weakness (弱み)」、外部の「Opportunity (機会)」「Threat (脅威)」の情報を整理して、自社と外部の項目を組み合わせることで、自社の特徴や立ち位置を分析する手法です。これを人材採用に置き換えると、以下の通りとなります。

  • <Strength (強み)>
     求職者にアピールできる会社の強みや魅力(理念・仕事・人・特権)
  • <Weakness (弱み)>
     求職者に敬遠されそうな会社の弱みや企業風土
  • <Opportunity (機会)>
     自社にとってプラスに働く可能性がある環境要因・環境変化(採用のオンライン化・テレワークの推奨など)
  • <Threat (脅威)>
     自社にとってマイナスに働く可能性がある競合企業の動向や環境変化(採用活動の多様化・早期化)「

まとめ:採用戦略コンサルティングのご案内

弊社では、昨今の売り手市場化でも中小企業が求める人材を採用するための「採用戦略」の策定サポートを行っております。

採用戦略コンサルティングでは、求める人材の獲得に向けた今後の採用課題と取り組みの具体化を通じて、「いつ」「誰が」「何を」「どのような手段で」採用活動を展開していくのかを見える化し、採用力の強化を図ります。

これにより、人材採用に時間・コストを割くことが難しい中小企業でも、「採用戦略」という方針のもと、採用PDCAを高速に回しながら、計画的に勝つべくして勝つ採用活動を推進することができます。

「今までのやり方では限界にきているので、採用活動の総点検をしたい」「今後の採用難時代を見越して、今のうちから採用力を強化したい」といった企業があれば、ぜひお気軽にご相談ください!

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この記事の監修・筆者

大園 羅文
大園 羅文(株)新経営サービス コンサルタント
「採用・定着コンサルタント」として、中堅・中小企業を対象とした人材採用支援(新卒・中途)、若手人材の定着・即戦力化支援、人事制度の構築・運用支援に従事。 特に、『採用・定着力の強化』を得意テーマとしており、中小企業独自の問題に対する支援を通じて、“若手社員が辞めない・成長する組織づくり”をテーマに掲げている。
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