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内定辞退防止や内定者のモチベーションアップに!成功企業の面白い内定式とは?

内定辞退防止や内定者のモチベーションアップに!成功企業の面白い内定式とは?

内定式の重要性 ~何のために内定式を行うのか?~

内定式は「内定辞退」と「早期離職」を防止できる絶好の機会!

10月初旬は企業が内定式を行うシーズンで、有名企業の内定式はメディアでも連日取り上げられています。しかし、中小企業の場合は数名しか採用しておらず、内定者も少ないことから、内定式を実施していない企業も多いのではないでしょうか。また、実施している中小企業でも、単なる通過儀礼として、形式的な式典に留めている企業が散見されます。

一方で、内定式は学生にとって「入社前の一大イベント」であり、就職先への不安を解消するための場として期待値も大きいことから、内容によっては、入社前後のモチベーションを大きく左右する重要なイベントと言えます。同時に、近年では内定辞退や早期離職率が高いことに悩みを持つ企業が多く、企業側にとっても『いかに入社前後のモチベーションを高めることができるか』が採用・育成上の重大なテーマとなっています。

以上を踏まえると、学生の記憶に残るようなユニークで充実感のある内定式を執り行うことで、企業・学生の相互理解や入社意欲の向上を図ることが、学生・企業双方にとって重要と言えるのではないでしょうか。

【事例①】IT企業A社による“サッカー代表選出の記者会見”風の内定式

主役は内定者。ユニークな方法で社員全員が温かく内定者を迎えることで入社意欲の向上を実現した内定式

個人向けインターネットサービスを提供しているIT企業A社の入社式は、「内定者に自社の企業理念を体感してもらいたい」という想いから、毎年ユニークな内定式を実施しています。

世界中がサッカーW杯で盛り上がった2019年の内定式では、「サッカーの代表選出の記者会見」をイメージした内定式を実施し、注目を集めました。
この「“サッカー代表選出の記者会見”風の内定式」は、次頁のスケジュールで行われ、社長自らが「代表監督」の役を演じ、採用した経緯や期待事項などを伝えることで、内定者にとって思い出に残るような内定式となりました。

また、「内定者を主役にしたい」という想いから、内定者一人ひとりを紹介するプレゼンテーションや会場内の全員が参加できるような演出を盛り込んだりと、会場全体で内定者をお祝いするような内定式とすることで、内定者の入社意欲を高めることに成功しています。

【事例②】アパレル会社B社による「ドレスコードは自分次第」の内定式

アパレル会社らしく、「自身が思う1番オシャレなコーディネート」で参加し、  “ベストファッショニスタ”を決める内定式

アパレル会社であるB社の入社式は、「ドレスコードは自分次第」という、アパレル会社らしい形式で内定式を行っています。

「自身が思う1番オシャレなコーディネート」をテーマに内定式を執り行っているB社では、全国の内定者の中から「一番オシャレだった内定者」を選び、“ベストファッショニスタ”として表彰します。

この入社式は、アパレル会社らしい斬新な内定式であるだけでなく、「内定式のとき、〇〇で一番になった!」「〇〇で高評価された!」など、内定者の自信にもつながるため、内定者の入社意欲を高めることができる内定式と言えます。

以上のように、内定式を通過儀礼的に行うのではなく、『当日までに課題を課し、内定者がアイデアを持ち寄って競い合う』というB社の事例は、ユニークな好事例の1つとして注目されています。

【事例③】旅行会社C社による「秋景色を楽しむ内定式」

観光を楽しみながら内定式!旅行会社ならではの「お座敷列車で行う内定式」

多くの企業が内定式を行う10月は、日本各地で秋景色を楽しめる季節です。
そんな季節下を活用し、旅行会社D社の内定式では、人事交流のある鉄道会社の協力のもと「お座敷列車の車内」で内定式を行いました。

C社の内定式では、オフィスを構える東北地方の観光資源を体感してもらうことで、旅行・観光の楽しさと、お客様のニーズに沿って旅行プランを立てる、といった自社の仕事のやりがい・魅力を訴求し、入社意欲の向上を実現しています。

C社の事例と同様に、自社の商品・サービスを実際に体感してもらうことで、自社の事業・仕事へのロイヤリティを高めることができる内定式は、内定辞退の防止だけでなく、入社後のモチベーション向上に繋げることができる、良いコンテンツになります。

内定式を成功させるためのポイント

内定式のポイントは、自社の商品・サービスを活用しつつ、社員との交流を通じて理念・社風を体感させること!

 

以上のようなユニークで面白いインターンシップの内定式事例を見ると3つの共通項があります。

  • 自社の商品・サービスなどのリソースを活用し、内定者を楽しませるコンテンツが盛り込まれている
  • 単にユニークなだけではなく、社員との交流を通じて理念や風土を体感してもらうことで、学び・気づきのある内定式を執り行っている
  • 以上を通じて、企業との一体感を醸成し、内定者の入社意欲やモチベーションの向上を実現している

内定後の学生は内定ブルー(=就職することへの不安)に陥るケースが多く、「企業側からのフォローがない」「周囲から就職することに対して反対に合った」などがあると、最悪の場合、内定辞退に繋がります。

そのため、内定式についても通過儀礼で行うのではなく、内定者の不安を解消できるような自社なりのコンテンツを盛り込み、内定者が「この会社で良かった!」と思えるような内定式を行うことが重要です。

 

「若手人材が採れない時代」であるからこそ、本記事でご紹介した事例も参考に、内定式の企画やリニューアルを行い、『内定式を活用した、内定辞退・早期離職の防止』を図ってみてはいかがでしょうか?

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この記事の監修・筆者

大園 羅文
大園 羅文(株)新経営サービス コンサルタント
「採用・定着コンサルタント」として、中堅・中小企業を対象とした人材採用支援(新卒・中途)、若手人材の定着・即戦力化支援、人事制度の構築・運用支援に従事。 特に、『採用・定着力の強化』を得意テーマとしており、中小企業独自の問題に対する支援を通じて、“若手社員が辞めない・成長する組織づくり”をテーマに掲げている。
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