面接前の辞退と「面接ドタキャン」を防ぐには?
2022年08月27日 (更新日:2023年04月01日)
もくじ
92%の企業が「面接前に辞退された」経験あり!
エン・ジャパン㈱が200社を対象にした調査(※1)によると、「面接前に辞退がされたことがある」と回答した企業は、92%に上ります。また、業種や規模別でみてもほとんど差異がないことから、ほぼ全ての企業にあてはまる問題であることが分かります。
一方で、同社が行った求職者対象の調査によると、面接辞退のタイミングは、「面接の連絡前」が30%、「面接連絡後~面接前日まで」が70%となっており、「面接当日」の辞退である「面接ドタキャン」を行う求職者も14%いるという結果でした。
(※1)引用:エン・ジャパン㈱調べ https://partners.en-japan.com/special/old/150513/
面接前の辞退と「面接ドタキャン」の発生原因は?
同社の調査によると、タイミング別の求職者における面接辞退理由として、以下が挙がりました。
①面接連絡前に辞退する理由
最も多い回答は、「応募後に再考し、希望と異なると判断した」で50%でした。また、「他社からの選考合格・内定通知」による辞退者も28%となっていることから、応募~選考連絡までのレスポンスを早めることが重要と言えます。
②面接連絡後~面接前日までに辞退する理由
辞退理由は「面接連絡前」と概ね同じですが、「企業側の応対が悪い」「面接日の都合がつかない」「面接の連絡が遅い」といった、企業側への不満の声が多く見受けられました。
③面接当日に辞退する理由
そして「面接ドタキャン」の理由としては、 「応募後に再考し、希望と異なると判断した」 次いで「体調不良・事故など不測の事態」 となっています。ここで注目したいのは、特に「不測の事態」によって辞退した求職者が、日程の再調整が可能であるにも関わらず、辞退を決めた求職者が23%であり、その他「面接に行くのが面倒になった」が18%、「必要な書類の準備が手間だった」が12%など、驚きの理由も見受けられました。
面接前の辞退と「面接ドタキャン」を防ぐための3つのポイント
①競合他社との差別化要素を具体化し、面接参加への動機づけを図る
面接前に履歴書等の作成や面接への準備などを行っていることを踏まえると、求職者にとって面接への参加は、
一定の負担が掛かる事柄と言えます。
そのため、求人原稿を通じて、自社の魅力・強みや他社との差別化ポイントを具体的に・分かりやすく記載することで、「忙しい中でも参加したい」と思わせるような動機を形成することが重要です。
②求職者へのレスポンスを高め、選考~内定のスピードを早める
先述の通り、他社の選考合格・内定通知を理由とした辞退する求職者が一定おり、また企業側の対応の遅さ・悪さを理由とした辞退も見受けられることから、応募後の迅速な選考日程の案内や、求職者からの問い合わせに対する丁寧な対応を行うことが重要です。
また、在職期間中に転職活動を行う求職者が多いことから、面接候補日を複数日設定することで、よりスムーズな日程調整を行うことができます。
③面接前日にリマインドを行う
面接前日には、必ずリマインドメールまたはショートメッセージを送付しましょう。リマインドを行うことで、「あなたとの面接を楽しみにしている」という企業側の誠意を伝えることができ、
また、求職者側も面接に臨む姿勢を持つことができます。