応募が集まる求人原稿の書き方②
2022年12月09日
売り手市場の進行に伴い、「募集をしても応募が集まらない」といった母集団形成に悩みを持つ企業も多いのではないでしょうか?母集団形成不足の原因はいくつか考えられますが、主な原因として「求人原稿で自社の魅力・強みが訴求できていない」ことが挙げられます。
今回は、売り手市場下でも求職者からの応募が集まる求人原稿の書き方について解説します。
もくじ
求職者からの応募を増やす求人原稿の書き方
求職者からの応募が増える、魅力的な求人原稿を書くためには、大きく3つの流れで検討します。
【STEP1】求人原稿に盛り込むべき自社の魅力・強みを洗い出す
【STEP2】採用ターゲット(求める人材像)をもとに、求人原稿で訴求したいキーワードを選定する
【STEP3】上記を、求人原稿に落とし込む
【作成手順①】自社の魅力・強みを洗い出す
まずは、他社との差別化、自社への興味喚起を促すために、自社の何の魅力・強みを求人原稿として記載するか、そのネタを洗い出します。この時、やみくもに0ベースで洗い出しをするのも1つですが、より効果的に自社の魅力・強みを洗い出すためには、フレームワークが有効です。
下図は、4P戦略というマーケティングフレームを採用版に置き換えたフレームです。人が組織に共感する要素は大きく4つあると言われており、それが「理念」「仕事・事業」「人」「待遇・職場環境などの特権」の4つです。
- <理念>
自社のビジョンや価値観、戦略・ビジネスモデル など - <仕事・事業>
自社の取り扱う商品・サービス など - <人>
社風や人材・風通しの良さ など - <特権>
職場環境や待遇 など
この4Pフレームをもとに、自社の魅力・強みを洗い出すことで、「求人原稿を通じて、何を訴求したいのか」を明確化していくことが重要です。
【作成手順②】採用ターゲットをもとに、求人原稿で訴求したいキーワードを選定する
自社の魅力・強みが洗い出せたら、その中から求人原稿を通じて訴求したいキーワードを選定していきます。このとき重要なのは、一言で申し上げると「具体性があるかどうか」、言い換えれば、できる限り定量的に記載することがポイントです。
例えば、求職者のチェックポイントとして「長く働き続けられるか?」が挙がっていますが、それに対するキーワードとしては「離職率10%以下」「3年以内の離職ゼロ」など、具体的な数値を用いて自社の魅力・強みを訴求することで、より魅力的に伝えることができます。
このように、求職者のチェックポイントをもとに、それに対して洗い出した自社の魅力・強みを当てはめていきながら、出来る限り定量的に表現していくことができると、訴求力の高い原稿を作成することができます。
【作成手順③】訴求したいキーワードをもとに、求人原稿を作成する
そして最後に、選定したキーワードを求人原稿に落とし込んでいきます。ここでのポイントは、「いかにトップ画面でのインパクトを大きくできるか?」ということです。
下図は、左側がDodaの検索結果画面、右側がそれをクリックした際に表示される画面です。この画面において、まず求職者が求人原稿のどこに着目するかと言えば、各原稿の最上段部分や文字のフォントが大きい部分などの赤枠部分になります。つまり、これらの部分に、どのような魅力・強みを記載していくかが、クリック数・PV数・応募数の増加に繋がると言えます。
確かに、1つ1つの細かな求人内容も重要ですが、それを見てもらうためには、まずは自社の求人原稿をクリックさせ、そしてクリック後の求人情報画面のTOPの原稿を通じていかに興味喚起をすることができるかが、最も重要です。そのため、この赤枠部分の原稿の中に、求職者に対して特に訴求したい内容や他社との差別化要因になり得る情報を、しっかりと記載することが求人原稿作成における最大のポイント、と言えるでしょう。
また、先ほどのようなトップ画面に記載するキャッチコピーとしては、最近のトレンドを踏まえて作成することも重要です。具体的には、求職者が良く検索しているキーワードを含めることで、求職者に自社の求人を発見されやすくする仕掛けを行います。
下図は、Dodaにおいて2022年8月時点で良く検索されているキーワードになります。
最近では「在宅勤務」「フルリモート」などのキーワードや「高卒・第二新卒・学齢不問」といった学歴に関するキーワードが多く検索されていることが分かります。
こちらのキーワードは、各媒体によっても異なりますが、いずれにしろ、こういったトレンドを押さえつつ、原稿作成を行えると、応募増に繋がりますので、ぜひご参考にしていただければ幸いです。