応募が集まる求人原稿の書き方①
2022年12月06日
売り手市場の進行に伴い、「募集をしても応募が集まらない」といった母集団形成に悩みを持つ企業も多いのではないでしょうか?母集団形成不足の原因はいくつか考えられますが、主な原因として「求人原稿で自社の魅力・強みが訴求できていない」ことが挙げられます。
今回は、売り手市場下でも求職者からの応募が集まる求人原稿の書き方について解説します。
もくじ
求人原稿作成時に中小企業がやってしまいがちなNG行動
①採用媒体会社が作成した求人原稿をそのまま掲載している
リクナビNEXTやDoda、エン転職など、世の中には様々な採用媒体が存在します。
上記のような採用媒体会社では、求人掲載前に取材やインタビューを行い、先方の担当者やライターが掲載企業の求人原稿を作成するパターンが一般的です。
当然、担当者やライターの力量は高く、良い求人原稿を作成してもらえますが、情報量が少ない中で原稿を作成しているため、具体的な魅力・強みまでは書くことができず、結果として内容の抽象度が高く、他社と同じような原稿になっているケースも見受けられます。この場合、求職者の記憶に残りにくいため、結果として応募に繋がりません。そのため、担当者やライターが書いた原稿をたたき台として、自社内で求職者に伝えたい具体的な魅力・強みがしっかりと伝わるような原稿にブラッシュアップさせることが重要です。
②求職者に訴求したい自社の魅力・強みが曖昧になっている
先述した内容と少し重複しますが、求人原稿の中で求職者に訴求したい自社の魅力・強みが曖昧になっているケースも多く見受けられます。
仕事内容や求める人材、就労条件などを記載するのが求人原稿ではありますが、昨今の売り手市場下では「ウチに入社したら、こんなメリットがある」「他社と比べてウチはこんな魅力・強みがある」ということが伝わらなければ、他社に競り負ける可能性が高く、結果として応募に繋がりません。
③過去に作成した求人原稿を長年流用している
こちらは、「数年前に作成した原稿を、そのままずっと流用している」というケースです。
なかなか人材採用に人員を割けない中小企業では良くあるケースですが、採用ターゲットやその時代の変化に伴って、求職者が求める情報や知りたい情報、魅力と感じることは全く異なるため、PV数・応募数などの実績を用いて、その求人原稿の効果性を検証しつつ、定期的にブラッシュアップを続けることが応募を増やすためには重要です。
求人原稿を見直す・作成する際の注意点
求人原稿の見直し・作成に当たっては、求職者が応募するかどうかを判断するために何を確認しているのか?をチェックしましょう。
下図は、エン・ジャパンが調査した「求職者が求人原稿でチェックしている10のポイント」というものです。様々なチェックポイントが上がっていますが、集約すると求職者のチェックポイントとして以下の4点が挙げられます。
- 事業・仕事内容
- 給与・待遇
- 福利厚生・働き方
- 社風・人間関係
多くの求職者がこれらの情報を踏まえて応募有無を決めていると考えると、上記の内容について、求人原稿として具体的に記載する必要があります。また、ただ記載するのではなく、いかに他社との差別化を図ることができるか?いかに求職者へ強く印象付けを行うことができるかが重要でしょう。
次のコラムでは、求職者からの応募が増える、魅力的な求人原稿を書くための、具体的な作成手順について解説します。