人材採用の意義 ~企業はなぜ人材を採用するのか?~
2022年12月30日
企業が毎年行う採用活動。多くの会社が当たり前のように採用活動を実施していますが、そもそも企業は何のために人材採用を行っているのでしょうか?「人手不足解消のため」など、様々な理由が挙げられますが、意外にも「人材採用の意義」について深く考える機会は多くありません。
そこで今回は、人材採用の意義(なぜ企業は人材を採用するのか?)について、改めて考えてみましょう。
もくじ
もし野球チームが選手を採らず、同じメンバーで戦い続けたら・・・
「もし野球チームが選手を採らず、同じメンバーで戦い続けたら・・・」一体どうなるでしょうか。
最初は現在のメンバーだけで勝つことはできますが、例えば高齢化が進むことで、同じパフォーマンスを発揮できず、試合に負ける可能性が高くなます。
また、試合に負け続けると、チームの人気が低下してしまい、ファンやスポンサー離れが加速し、チームの収益が減少します。そして結果として、チームの解散を余儀なくされるのです。
これは、野球チームに限った話ではなく、企業という組織も同じではないでしょうか。
企業が人材採用を行う3つの意義
以上を踏まえて、「なぜ、企業・組織は人材を採用するのか」、という問いについて考えてみましょう。
人材採用の意義、言い換えれば人材採用のメリットについて考えてみると、大きく分けて以下の3つ挙げられます。
①組織の活性化
これは特に新卒の場合ですが、何色にも染まっていないフレッシュな人材が入ることで、組織が活性化させることができます。
新卒は、言うなれば家族に赤ちゃんができるようなものです。社員全員で苦労しながらも育成し、その成長を皆で分かち合うことができます。
②組織強化・レベルアップ
こちらは特に中途の場合ですが、「人材採用」という手段を活用することで、自社にはない新たなノウハウ・知見を仕入れることができるため、結果として会社のレベルアップに繋がります。
③受け入れ側の成長
新たな人材を採用すると、その人材を育成するための仕組みや体制作りを行う必要があります。また、その人材への指導を通じて、社員の指導レベルもアップします。結果として、会社の育成レベルが底上げされるのです。
そのため、人材採用は「欠員補充」という側面もありますが、それ以上に上記3つの効能があることが、何よりのメリットであり、企業が人材を採用する意義であると言えます。