【2023年卒版】新卒採用のトレンドと対策
2022年08月22日
もくじ
企業・学生調査から読み解く、新卒採用の3つのトレンド
①採用のオンライン化・省エネ化
㈱マイナビの調査(※1)によると、大学3年生の3月にWEBでの採用説明会に参加した学生は72.7%でした。
また、学生が3月に受けた面接のうち、WEB面接が占めた割合は85.3%と、企業規模の大小を問わず、採用のオンライン化が進んでいる状況が分かります。
一方で、学生1人あたりの企業エントリー社数は20.7社と前年と比較して7.8社減少しており、また面接を受けた社数は4.9社と、こちらも前年と比較して5.9社減少するという結果でした。
以上を踏まえると、今の学生は「とりあえずエントリーするまたは採用説明会や面接に参加する」という就職活動の仕方ではなく、ナビ媒体や採用サイト等で収集した情報をもとに自身の就職先候補となり得る企業のみにエントリーしたり、採用説明会や面接に参加しているようです。
②採用活動・就職活動の早期化
同社の調査によると、大学4年生の4月末時点の内々定率は47.3%と、前年と比較して6.4%増加しています。また、学生におけるインターンシップの参加率は81.7%となっており、うち8月までに参加した学生は56.6%と半数以上に上るなど、学生の就職活動が早期化しています(※2)。
つまり、今の学生はインターンシップへの参加を通じて興味のある業界や就職先候補となり得る企業を選定しており、企業側もインターンシップを通じて求める人材の採用を行っていることが分かります。
③内定者フォローの需要増
㈱リクルートの調査によると、7月1日時点における学生の内定辞退率は57.8%と半分以上に上ります(※3)。
一方で、㈱ディスコの調査によると、就職先企業に対して内定者フォローを希望している学生は56%、また、そのうち2ヶ月に1回以上のフォローを希望する学生は73.1%となっており、多くの学生が内定者フォローを希望していることが分かります(※4)。
新卒採用のトレンドを踏まえた、今後の対策・ポイント
①インターンを主軸とした、早期・採用活動の実施
先述の通り、今やインターンシップは「採用活動・就職活動における主戦場」と言えます。自社の魅力・強みが伝わるインターンシップを企画し、それを通じて学生の興味喚起を促すことで、早期に求める人材を獲得するような活動が重要です。
②オンライン採用のブラッシュアップ(採用説明会・面接等)
オンライン採用が主流となっている昨今、「いかにオンライン上で自社の魅力・強みを伝えるか」が重要ですが、今まで対面でやっていた内容をそのままオンライン化している、といった企業が散見されます。
当然ながら対面とオンラインでは勝手が違う部分が多いため、オンラインに適したプログラムや進め方で採用説明会や面接を行うことが重要です。
③内定者フォローの充実化(内定者フォロー研修の実施)
内定者フォローは、時間やお金をかけて採用した求める人材を離脱させないためにも、会社として取り組む必要があります。
今まで内定者フォローをしていなかった企業は、新たに内定式や内定者研修等を企画・実施する、すでに実施しているものの内定辞退が発生している企業は、プログラムのブラッシュアップを図るなど、内定者フォローの充実化を図ることが重要です。