中途採用に最適な時期と繁閑期のポイント
2022年09月20日
もくじ
中途採用に最適な時期とは?
中途採用に最適な時期(繁忙期)は1月~2月と、6月~7月です。
企業側・求職者側ともに最も活発に動くのは1月~2月
1月~2月が繁忙期となるのは、多くの企業が賞与を支給する12月の後であるということが理由です。
賞与を得てから転職活動を行おうと考える求職者が多いようです。また、気分を一新して、年明けから転職活動を行なおうと考える求職者もいるでしょう。さらに、年明けから転職活動をすることで、「4月入社」という区切りの良いタイミングで転職できることも、この時期に求職者が急増する要因となっているようです。この求職者の動きに合わせて、1~2月は求人を出す企業が増加します。
夏の賞与支給後の6月~7月にも動きあり
また、6月~7月に求職者が増加するのも、この時期が夏の賞与時期であるためです。
一方、この時期には、企業側も積極的に求人を行う事情があります。新卒採用を行っている企業の場合は、新卒社員の研修や配属等が落ち着いたタイミングですので、企業側もここからあらためて積極的に中途採用を行おうと考える時期でもあるのです。求職者側と企業側、それぞれの狙いがマッチしていると言える、まさに採用の繁忙期になります。
人材採用市場の繁忙期における採用ポイント
人材採用市場における繁忙期に採用活動を行うメリットは、「求職者が多いため、応募が集めやすい」「応募が集めやすいため、複数名の採用が行いやすい」などが挙げられます。一見、採用時期としては悪いことがないようにも見えますが、「求人を出す企業が多いため、人材獲得競争が激化する」「求人が多く掲載されるため、自社の求人が埋もれやすい」などのデメリットもあることを認識すべきでしょう。逆に言えば他社と採用活動で戦わなければいけない時期でもあるのです。そんな、繁忙期に採用活動を行う際のポイントを見ていきます。
求人原稿に、他社の求人に埋もれにくい、自社の魅力・強みをアピールする
多くの求職者が集まる一方、人材獲得競争が激化する繁忙期では、「いかに多くの求職者に、自社の求人を見てもらうか?」が重要なポイントとなります。
そのため、採用ターゲットをもとに、その人材に刺さる、エッジの効いた求人原稿を作成・掲載することで、より多くの求職者から応募を集めることが重要です。
繁忙期はスピード勝負!「即レス」を徹底する
また、競争相手の多い繁忙期は“スピード勝負”となります。内定までに時間がかかりすぎると、優秀な人材が他社に逃げられてしまう可能性が高いです。そのため魅力的な求職者からの応募が確認でき次第、可能な限り早めに日程調整を行うことや、面接後の合格通知や次回の面接日程の調整を速やかに行うことなど、レスポンスを早める工夫をすべきでしょう。面接日程についても、できる限り間が空かないように短期決戦型で進める必要があります。
面接の場では見極め以上に動機づけを意識する
同時平行で複数の企業の面接を受けている求職者も多いため、他者には負けないと自信がある自社の強みや魅力、そして働きがいなどを、面接の場でしっかりと求職者へアピールしましょう。
人材採用市場の閑散期における採用ポイント
応募増に向けた取り組みを行う
逆に8月は夏期休暇等の連休があるため、企業側・求職者側の双方ともに動きが鈍化します。まさに人材採用の閑散期と言えるでしょう。応募が集まりにくいので、何の工夫も施さなければ「求人を出しているのに応募が来ない」という状況になる危険もあります。ただ、閑散期は悪いことばかりではありません。見方を変えれば求人の数が少ない閑散期の場合、自社の求人がナビサイト等で、埋もれにくいとも言えます。これは、自社の求人が閲覧される可能性が高まることが期待できます。そのため、閲覧した求職者を確実に引き込むことで、採用活動を成功させることができます。具体的には求人原稿のさらなるブラッシュアップを図りましょう。また、求職者への興味喚起を促す原稿を作成したり、DMやスカウトメール等を活用して、求職者に自社を認知させるなどの母集団を形成するための丁寧な取り組みを行いましょう。
じっくりと時間をかけて求職者の素養を見極める
また、繁忙期と比較して、求人を出す企業が少ない閑散期では、他社に逃げられるリスクが低下するため、じっくりと求職者との話し合いの場を設けやすいのもメリットと言えます。この時期の特性を生かして、しっかりと時間をかけて、求職者の素養や能力・スキル等を見極めましょう。人物を見極めて、人柄重視で採用したい場合は、あえて敢えて閑散期に求人を出すのも選択肢の1つとなります。